日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

アナログ放送の終了にて

2011年7月24日でテレビのアナログ放送が終了。デジタル放送のみの時代がスタートした。わが家でリビングのテレビはデジタルに移行済みであったが、私の部屋のテレビはアナログのままだった。それが、地デジチューナーとUSBハードディスクで、一週間前になんとか対応が間に合った。

まだ使えるブラウン管のアナログテレビがもったいないのと、地デジチューナーとの組み合わせはさぞかしめんどうなのでは、と思い込んでいたのだが、リモコンも(テレビとチューナーが)一体化できるし、USBハードディスクへの録画もかんたんである。

それまではビデオデッキで2時間テープを3倍速にして、番組の重ね録りを繰り返す程度の使い方だったが、1TB(テラバイト)の容量のものなので100時間以上も録画できる。
今までのアナログテレビで(BS放送も含めて)チェンネル数を多く楽しめるし、まだまだ高価なBDレコーダーを購入することもなく、安価でデジタルテレビの視聴と録画が楽しめている。

この地デジ化に関しては、ずっと以前から(まだまだ使える)アナログテレビを買い替えることのもったいなさを感じていた。エコを訴えるわりには、やることがまるで正反対ではないのかとの思いが強かった。そして、多くのブラウン管テレビの行方はどうなるのか知りたくてたまらなかった。その辺はぜひともテレビの特集番組でも組んでもらいたい。

それはそうと、アナログテレビのブラウン管のおもしろい使い道が報道され始めている。
あのブラウン管で放射線を遮蔽できるとのことらしい。
原発事故に対処するためにはもちろん放射線を遮蔽することが必要となる。

通常よく用いられる放射線(特にガンマ線)の遮蔽材料は鉛とされているが、中国などでの鉛バッテリ需用の急騰などで品薄感が強く、価格もリーマンショック前の2006年の水準に戻ってきているとか。価格や中国依存度の面でも、厳しい状況なのが現状。
そんな折に、リサイクルされているテレビのブラウン管ガラスが、鉛を含んだ資源の都市鉱山として期待できるようになってきたということである。

ブラウン管には視聴者を電磁波から守るために鉛が10数%から 25%入ったガラスが用いられており地上デジタル放送の移行に伴い、1550万台のブラウン管テレビがリサイクル対象となり、ブラウン管で20万トン、鉛分だけでも2万トン近くがそこに含まれるとの見込みだそうだ。

実用化されたらどういう形で放射線の遮蔽へ利用されるのかはわからないが、原理的にはブラウン管を粉々に砕いたものを袋などに詰めて、被災場所を覆うようになるのではないかと思われる。デジタル放送への移行が決まった時期には、3/11の大災害のことなどはまったくわからなかったであろうが、不要になった大量のブラウン管がこのように利用できるということはとても大きなチャンスのように感じてならない。