日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

仏の「魂」

首相退陣問題。相変わらずのドタバタ劇。
被災地の復興を楯にとっているだけで、肝心の仕事はつまらないところで停滞してしまうばかり。それにしても、現首相のお粗末さは哀れである。

国会であれだけ罵られ、まともな反論もできない。そのあげく、首相に近い党幹部からも早期退陣を促される始末。メドがついたら辞めると言っても、まったくメドがつけられないままだから、まわりから辞めさせられるようなハメになっているというのに。

消費税を10%にとか、高速料金を元に戻す。被災の有無に関わらずそれをしたくてたまらなかった。被災をいい口実に使っているだけではないのか。被災地の復興支援などと本当に思っているようにはみえない。

それと、前から気になっていた義援金の行方。
国内外から震災後 迅速に募られた貴重なお金である。
もうあと数日で(震災から)3ヶ月になろうという今、収支の報道をみてあきれてしまった。

日本赤十字社などに寄せられた東日本大震災の義援金は、約2514億円(3日現在)に対して15の都道県へ823億円が送金されているが、被災者への支給は370億円だけとのこと。この時期においてわずか15%未満だということである。

被災者への支給額は、各都道県の配分委員会が地域の実情を踏まえて決めるが、現時点では、建物の被害認定や事務処理の人手不足など、自治体側の態勢が整っていない。
との理由からであるが、被災を受けた現地だけではたいへんなのはわかっているはず。

そのための人手をなんでまわしてあげられないのだろう。相変わらず仕事不足の世の中である。真の被災地の復興への手助けということで、各地から募集すればいいだけのことである。スピーディ、迅速に、即刻、などと口先だけで、なんのメドもつかないままのお役所仕事からは本当に早く脱却してほしいもの。

繰り返すが、国内外から震災後 迅速に、募金者の真心とともに多くの窓口から集められた莫大なお金が、3ヶ月もたっているのに大部分の被災者の手に届かないままなのである。
被災地までの道のりがあまりにも長すぎる。

「仏作って魂入れず」。いくら立派な仏像を作っても、肝心な魂が入っていなければどうしようもない。この国はそういうことが多すぎるような気がしてならない。