日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

悲運の不知火型

雲龍型に比べると歴代の不知火型横綱は悲運だといわれる。
賜杯なくして涙の優勝を飾った白鵬は、協会の大きな問題の中で63連勝を記録したり、これからも心技体が充実した相撲を期待させてくれている。
その白鵬にまさかこういうかたちで悲運が襲ってくるとは残念でたまらない。

若貴時代に(今もそうだろうが)、八百長疑惑をもたれないためにと、同門部屋対決をさせず、多くの関取を要する若貴の部屋が外国人対決でとても有利だったのを思い出す。兄弟横綱でも彼らは直接戦わず、同門の大関、関脇、小結との取り組みもなし。かたや、曙や武蔵丸は部屋別制度の犠牲で若貴の同門部屋の力士と総当たりで優勝を争うわけだ。

小錦の台頭の時代は若貴の出始めで、ガチンコ勝負の連続のすごさに圧倒され、体がもつのかと心配されるほどであった。その中で昇進を阻まれた小錦の悲運が礎となり外国人横綱が誕生していった。
日本人横綱の誕生や優勝も必然のものであった時代、同部屋対決なしで外国人を囲っての優勝がどうも腑に落ちなかったし、それが八百長防止の制度であることに逆の功罪のようなものまで感じた。

なにはともあれ、白鵬のCMまでが中止になりそうである。 いったい彼がなにをしたというのだろうか。日本人の不甲斐なさを背負ってひとりであんなにがんばっているのに。