日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

記憶の根源はいつ頃なのか

魔法のように会話がスムーズになったり、自分の思う方向に結論を導きやすくなったりする言い回しをマジックワードというらしい。たとえば、「ありがとう」と言われてイヤな気分になる人はいないだろう。人間関係の潤滑油にはうってつけの言葉である。 かたや、…

災い転じて失敗も偶然に成す

あのコカ・コーラは、痛み止めシロップを作ろうとして失敗したことで生まれたらしい。バルトロメウ・ディアスはインドを目指した嵐に巻き込まれた。しかたなく引き返す途中に、アフリカ大陸の喜望峰を発見したという。 偶然によって失敗が思わぬ大発見や成功…

総中流はすでに過去のことか

40億年以上前に地球の海は存在していた。その水がどこから来たのかは謎だという。そして、水から生命が誕生して、人体も6割が水でできている。 万物の霊長なるヒトも、動物の中では身体能力が低い。パワー、スピードともに勝る獣たちに捕食される側だった…

どこかで訊いた気になるお話

ドイツ人の定年後の暮らしぶりは優雅だと、何かで読んだ記憶がある。 ドイツでは食料品など以外の消費税率は19%で、現役世代は給与の半分が税金や保険料などで差し引かれるとか。 ネットで検索してみると、現在は半年間の限定措置として、日本の消費税にあ…

ややこしさが付きまとう光景

雨がよく降る。わが地域では8月を除き雨の日がとても多い。 その昔に気象庁は面白い調査をやっていたそうな。1960年代は、人々がいつ夏服冬服に着替えて、やめるのはいつなのか。 また、こたつの使い始めと終わりはいつなのかを各地で調べた。当時は蚊…

追い打ちをかける感性の季節

かつてアメリカで、ある実験が行われたという。メッセージに<あなたのために選びました>と書かれた飴と、<適当に選んでみました>というメッセージでの比較反応である。 どちらが甘くておいしいと感じたか。結果では“あなたのために”との飴をなめたほうが…

お得感の裏には当然訳があり

或るレストランの料理メニューで、コースが2つあるとする。リーズナブルなコースが4千円で満足コースは5千円也。これだとお客さんの選ぶ決め手がないそうな。 もし、2つのメニューに豪華プラン1万円コースを加えたらどうなるのか。3つのコースを設定す…

雨でしかたなく入った映画館

かつては電気料金が心配になる家電の代表であったクーラー(エアコン)も、燃費がだいぶ改善されているとか。 節約のためや電力不足で使用を控えるように、とのお達しのあった時代が懐かしい。今は熱中症への備えとしてぜいたく品から必需品へと変貌している。…

師匠を選ぶのも芸のうちとか

アメリカの人気スポーツはフットボール、野球、バスケットボール等の印象だが、世論調査ではアメフットが約4割の人気を保つという。そして、かつてトップだった野球は1割未満だとか。 人気急上昇なのはサッカーで、国民の半数が楽しみにするまでに成長している…

魅力のある著名人たちの逸話

「食べ物の恨みは怖い」という。それは、人の記憶に強く残るものだからなのか。美しく盛りつけられた日本の弁当は、海外でも注目されている。 かつて、脚本家・向田邦子さんは(小学生だった)戦前の“弁当の時間”について、エッセイに記した。向田さんが書いたド…

語り継がれぬその年の代表曲

ネット、スマホの流通で、映像・音楽などの配信も定額料金制が定着している。まさに今は“所有”から“利用”への転換期なのか。CDやDVDという媒体を必要としない点では、レンタルと通じるところもありそうだ。 昔、江戸でも「損料(そんりょう)屋」なるものが…

不幸にする一番確実な方法は

<みんなで吸おう 明るい煙草>。昭和20年代中期の映画館には、こんなキャッチフレーズのポスターが貼ってあったらしい。 作家・井上ひさしさんが傑作青春小説『青葉繁れる』のあとがきに、その景観を書き留めていた。仙台市での高校時代には、映画館に足…

存在感の薄まるTVメディア

「横浜市史」にあるという。江戸末期に米国のペリー提督ら一行が、黒船で来航した際に横浜で相撲見物をしたそうな。 1854(嘉永7)年、日米和親条約が締結されたときには、幕府の配慮で力士と面会した。米兵は、米俵を軽々とかつぎあげる力士に興味を抱いた…

思い起こすと一年前は平成だ

大阪を生涯、離れなかったという。作家・司馬遼太郎さんである。そこでは一極集中の東京とちがい、事象を相対化して眺められる。 アイデアや集めた素材を発酵させる適度な湿り気も、大阪の街と人にあるらしい。そして、幾重もの歴史の層により作品の史料も手…

見えぬものに囲まれて暮らす

民放の開局に合わせて、駅前や商店街などに受像機が据えられたのが1953年だという。街頭テレビである。東京・新橋駅前に(プロレス中継で)力道山の雄姿を観るため2万人が集まったそうな。その黎明期にテレビは高根の花であった。 今はスマホでどこでも動…

システムの部品に徹すること

かつて、セールスの講習を何度も受けた。落とし所(クロージング)、セールストーク、押しと引きのタイミング等・・・いくつものノウハウを聞いたが、飛び込み営業は実戦あるのみ。 英語でいうと「フット・イン・ザ・ドア」らしい。ドアに足をはさめれば、セール…

最後最後を連発したあの春は

戦国武将や歌人も温泉を好んだそうな。武田信玄が湯村温泉に、藤原定家は有馬温泉、徳川家康も熱海温泉へと湯治に訪れた記録があるという。 この3月も忙しく、やっととれた連休で熱海に一泊して温泉を楽しんできた。このご時世でさぞかし閑散かと思いきや、…

型のある人こそが破る表現術

<常識って? 凡人が仲良く生きるためのルールのことさ>。アップルのスティーブ・ジョブズさんは生前に語った。十八代目中村勘三郎さんいわく<型がある人が破るから、『型破り』。型がないのに破れば『かたなし』>とも。 <地球の裏側にはベースボールに…

叱らないでつながるやさしさ

春夏秋冬の順なのか、一年の計は元旦というより春4月のイメージが強い。春の田植えで実るのは秋。春から秋へのリレーも楽しみだ。 稲穂と水、穴の周囲には歯車。それぞれ農業と水産業、工業のシンボルなのらしい。 5円玉に描かれたデザインである。“ご縁”…

流れの先に待つのは何なのか

何気ない新聞記事を思い出すことがある。2019年3月、佐賀県警武雄署は住所不定、無職の男(当時44)を窃盗容疑で逮捕。男は8日午後10時45分頃、町内の女性方敷地にて無施錠の軽乗用車から約760円を盗んだ疑いだという。 女性が車に乗ろうとした…

閉じるようにできていない耳

人とは<眼前の獲物に夢中で、頭上から狙われていることに気づかない小鳥のようなもの>なのかもしれない。江ノ島や鎌倉のトンビを連想してしまう。いともかんたんに人の食物を盗み去り、人は空を飛んで取り返せない。 先日、住宅街を歩いていたら、帽子をか…

あまのじゃくは脳のどこから

あの二葉亭四迷さんは坪内逍遥さんを訪ねて教えを請うたという。<初めての小説をどう書くか>。坪内さんいわく“円朝の落語通りに書いて見たらどうか”・・・と。 四迷さんは言われたとおりに、三遊亭円朝さんの口演を参考にして、話し言葉に近い口語体を用い…

世界の見え方が異なる名人達

本塁打王の王貞治さんは、打席で“ボールの縫い目まで見える"といった。打撃の神様・川上哲治さんも好調のときには“ボールが止まって見える"と発言している。 「動物的」と称された長嶋茂雄3塁手は打撃のみならず、華麗な守備で多くのファンを魅了した。長嶋さん…

衰えぬ向上心こそが可能性へ

全世界のうち日本の国土面積は0.28%だという。それで、全世界で起きたマグニチュード6以上の地震の20.5%が日本で起きている。日本の活火山も全世界の7.0%になるそうな。 明治時代の『東京風俗志』という書物には<都下の建築は常に火災を慮(おも…

2位のイタリアを大幅上回り

売ろうとする製品の、悪い面にも言及することは、セールスの極意らしい。売りたい製品の良い面ばかりを強調するのではなく、あえて“少し操作をしにくいですが”や“若干お高くなっています”などのトークを混じえる。すると、顧客はセールスの正直さを感じ心を…

はっきりしない空模様は続く

<空に三つ廊下>。空模様がはっきりしないときの言い回しだという。降ろうか、照ろうか、曇ろうか。この3つの“ろうか”を廊下に置き換えているらしい。 景気の“気”は気分の「気」といわれるが、今まで通っていなかった場所へいい気分の気が行き渡るといいが、…

興味が尽きない作家達の逸話

ウィキペディアによれば、作家とは芸術や趣味の分野で作品を創作する者のうち作品創作を職業とする者、または職業としていない者でも専門家として認められた者をいう・・・らしい。 <私は自分の小学生の娘や息子と、少年週刊誌を奪ひ合つて読むやうになつた…

世間とは学ぶことが多き場所

<数字はうそをつかないが、うそつきが数字を使う>。アメリカの経済学者・ランズバーグの言葉らしい。100歳になったら、もう大丈夫。全人口の中で100歳を超えて死ぬ人はごくわずかしかいない・・・から。← こんなジョークもあった。 統計数字を権力者…

この時期のクリスマスと正月

人生の先輩たちのお話はおもしろい。 <そうだろう、梅原くん。縄文時代から僕をまねるやつがいたんだよ>。梅原猛さんは「太陽の塔」が縄文時代の土偶に似ていると思った。影響を受けたかどうか、岡本太郎さんに聞いた。やはり、そうだった。 岡本さんの“無邪…

旺盛な好奇心と行動力が源で

モーツァルトは5歳で作曲、6歳で女帝マリア・テレジアの前で演奏したという早熟の天才伝説があるという。ゲーテは10歳にして7カ国語で物語を書いた・・とも。 モーツァルトは音楽家だった父親と欧州各地に旅をしながら厳しい幼少期教育といわれ、真実味…